2016年4月4日月曜日

周辺環境(2)

これまでの採点項目でも出てきていましたが、周辺環境は全体的にかかってくる要素となっています。


要求されてるされてないに関わらず、テーマとしてざっくりまとめると

■配置計画
利用者のアプローチと管理・サービスのアプローチの判断材料

■ゾーニング・動線計画
周辺環境との連続性に伴って、性格の似た室を配置(例:平成27年のレストラン・ギャラリー)

■所要室の計画
敷地周囲からの動線に対応した室内計画(例:平成26年の休憩・情報スペース)

■立体構成
周囲の自然景観(山とか)を取り入れる為の立体的な計画(例:平成25年の断面図)

■所要室の快適性
眺望に配慮・明るく開放的等


うまくまとめられてるのか全く分からない訳ですが、こうして見てみると、周辺環境という採点基準があると言うよりは、それぞれの採点項目の中に周辺環境の要素が組み込まれているような印象です。組み込まれてるというより出来た人は良い点数が貰えるような・・・?何しろ標準解答例を見れば見るほど、減点方式では説明がつかないことが多いです。

そもそも、旧試験ならともかく、自由度が高まっていく試験での減点方式なんて、何を減点するのって話になります。重大な不適合はまた別ですけどね。

細かい指定に従う試験なら、その指定に従ってなければ減点とかできますが、どうもそうじゃないですよね。

以前は、減点だろうが加点だろうがやることは一緒でしょ?と思ってましたが、設計条件を守る戦い方と、空間構成が出来てますアピールをする戦い方ではちょっと違う気もします。

合格水準を示すとされている標準解答例で表現されているのは、明らかに空間構成の知識・技能がメインであって、減点の少ない解答例を示しているようには少なくとも私には見えません。



さて、それぞれの項目ですが、アプローチや眺望とかの計画はみんな出来ると思います。でも、周辺環境の性格を考慮したゾーニングとかになってくると、そんなことは要求されていないとか解釈したくなるようです。

あやしい要素が出てきたら、まずは空間構成との関連性を考えてみると良いかもしれません。

試験後発表の合格基準でも説明しましたが、条件を守る守らないもそうですが、とにかく空間構成の点数で他の受験生に差をつけることが一番重要です。

周辺環境は新制度から重要視され始めた要素なので、試験的な要素(特に空間構成)としてどのような使われ方をしているのかは、気にしながら見ておきたいです。

今後も周辺環境を考慮した空間構成に絡む要素は、どんどん出題されてくると思いますよ。


過去問は用途が違うから勉強しても意味無いということはありません。なぜなら合格基準は毎年同じで、用途にかかわらず、フリープランでも採点可能なものが大部分だからです。

受験生の図面を採点するのも良いですが、標準解答例を空間構成の視点で採点してみると、いろいろ見えてくるかもしれません。


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