動線計画は受験生が苦手とする採点項目の一つです。
どうしても条件を守ることや、室を配置することに意識が行き過ぎてしまい、
動線の計画をないがしろにしがちですが、足切りに影響してくる項目
なので、動線計画も同時に考えていかなければなりません。
合格基準に書いてありますが、空間構成では「ゾーニング・動線計画」と
まとめてあることから、ここで言うところの動線計画はゾーニングと同列で考えていく
廊下やホールなどの建物内部のメインの動線のことを指しています。
基本的に動線が太いホールや廊下では面積や幅を広くし、天井も高くすること
になります。また、要求次第ではエントランスホールの入り口部分などに
吹抜けを設けると広さに加えて高さも確保しやすくなります。
なお、配置計画でも説明しましたが、無駄なスペースは作らないといった
意識が必要になってきます。
分かりやすいところで、エントランスホールの動線計画を見てみましょう。
エントランスの動線計画の基本には、出入り口から入ったところで各部門や主要な室へ動線を振り分けることがあります。
複数の動線がいつまでも一緒に並んでいるよりは、はっきりと分けてしまったほうが、計画の要点でも明確に動線を分けたと書けますよね。
明確に分けてないのに明確に分けたと書けば不整合と判断されてしまうことでしょう。
また、動線を明確に振り分けることで、ゾーニングも追随してまとまってきます。できるだけ同時に考えていきたいです。
吹抜けに関しては、各標準解答例でも出入り口に近い位置に配置されることが多いので、要求事項を考慮した上で、特別に伝えたい事がなければそういった位置に配置した方が無難と言えます。
標準解答例には、吹抜け内部に階段を配置する計画のものもありますので、動線計画上の吹抜けの使い方としてよく見ておきたいです。
無駄なスペースについては、人が殆ど行かないような凸凹なスペースを作らないということはもちろんですが、広すぎるホールや長すぎる廊下にも気をつけたいです。
当たり前のことですが、廊下やホールは各室へアクセスするための空間です。
それが広すぎることによって、室の面積が圧迫されてしまうような計画は、空間構成として望ましいものではありません。
余ったからホールを広くするのではなく、余裕が有るのなら主要な室の面積を広げてあげましょう。
エントランス以外の部分についても、室を配置した結果、人が流れる空間が「できた」ではなく、人をどのように流すのかという動線計画をしましょう。


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